なかなか面白い。やはり藤田まことは秀逸だ。
時代劇、とりわけ捕物帳だと、江戸ではひっきりなしに殺人事件が起きていたよう
に思いますが、実は江戸ではほとんど犯罪がなかったということをご存知ですか?
石川英輔氏の著書「大江戸生活事情」を読むと、江戸の警察官(同心)はたったの
24人しかおらず、50万人以上の都市をたったの24人で治安維持できたというの
だから驚きです。また享保年間(1716〜36)には、伝馬町の牢屋に被疑者が
一人も入っていなかった時期すらあったという説まであるそうです。
いずれにしても江戸は、犯罪が少なく治安が良かったのは事実のようですね。
テレビって案外嘘が多いものです。
ボーッと観ていると知らず知らずのうちに間違いや嘘を刷り込まれてしまいがち
です。こわい、こわい。
話は変わって、私が子供の頃よく見たテレビ時代劇といえば、「大岡越前」
「江戸を斬る」「遠山の金さん」「仕事人」などですが、その中で特に好きだった
のが「大江戸捜査網」です。
大人になってからだと、ダントツで「鬼平」ですね。
時代劇の場合、どこまでこだわれるかが勝負だと思います。
『神は細部に宿る』という名言がありますが、細かなディテールに神経が行き
届いていますよね、鬼平は。
19:00から放送の「世直し順庵!人情剣」に続き、20:00から放送のTBS系
「水戸黄門」を久しぶりに観ていて首をかしげました。
なんだか、子供向けの戦隊ものを観ているような軽薄さに興醒めしました。
水戸黄門を楽しみにしている年齢層の人達ならひどく違和感をおぼえる
ように思いますが、どうなんでしょう。
いずれにしても一つだけ確かに云えることは、時代劇には陰影が必要だという
ことです。今の時代に迎合したような明るさだけの軽薄短小な時代劇は観たく
ない。私はそう思います。
制作費などの問題もあるのでしょうが、こだわりの時代劇を切に望む!
〈終わり〉
大江戸生活事情


