2005年10月25日

昨日放送のテレビ時代劇2本を観て思ったこと

昨日放送のテレビ朝日系「世直し順庵!人情剣」を観ました。
なかなか面白い。やはり藤田まことは秀逸だ。

時代劇、とりわけ捕物帳だと、江戸ではひっきりなしに殺人事件が起きていたよう
に思いますが、実は江戸ではほとんど犯罪がなかったということをご存知ですか?
石川英輔氏の著書「大江戸生活事情」を読むと、江戸の警察官(同心)はたったの
24人しかおらず、50万人以上の都市をたったの24人で治安維持できたというの
だから驚きです。また享保年間(1716〜36)には、伝馬町の牢屋に被疑者が
一人も入っていなかった時期すらあったという説まであるそうです。
いずれにしても江戸は、犯罪が少なく治安が良かったのは事実のようですね。

テレビって案外嘘が多いものです。
ボーッと観ていると知らず知らずのうちに間違いや嘘を刷り込まれてしまいがち
です。こわい、こわい。

話は変わって、私が子供の頃よく見たテレビ時代劇といえば、「大岡越前」
「江戸を斬る」「遠山の金さん」「仕事人」などですが、その中で特に好きだった
のが「大江戸捜査網」です。
大人になってからだと、ダントツで「鬼平」ですね。
時代劇の場合、どこまでこだわれるかが勝負だと思います。
『神は細部に宿る』という名言がありますが、細かなディテールに神経が行き
届いていますよね、鬼平は。

19:00から放送の「世直し順庵!人情剣」に続き、20:00から放送のTBS系
「水戸黄門」を久しぶりに観ていて首をかしげました。
なんだか、子供向けの戦隊ものを観ているような軽薄さに興醒めしました。
水戸黄門を楽しみにしている年齢層の人達ならひどく違和感をおぼえる
ように思いますが、どうなんでしょう。

いずれにしても一つだけ確かに云えることは、時代劇には陰影が必要だという
ことです。今の時代に迎合したような明るさだけの軽薄短小な時代劇は観たく
ない。私はそう思います。
制作費などの問題もあるのでしょうが、こだわりの時代劇を切に望む!
〈終わり〉

大江戸生活事情
  
Posted by ikusanin at 13:03

2005年10月15日

こんなところにも土方歳三が...

つい先日、アメリカから友人が遊びに来ていたので多摩を観光案内しました。
そこで定番の、日野市にある「高幡不動」に行ったときのことなんですが。
その前にちょっと「高幡不動」のご説明を。

「高幡不動」正式には、「高幡不動尊金剛寺」といいます。関東三不動の一つに数えられ、室町時代には、関東管領の上杉氏等有力武将の尊崇を得て寺運隆盛を極めたとのこと。またこの時代、関東以北の戦乱の度毎に不動明王が全身に霊汁を流されて奇端を現わした為「汗かき不動」と呼ばれ武人の尊崇を集めたそうです。

さて本題に戻りまして、今まで何度も「高幡不動」には行っており、土方歳三の銅像があるのは知っていましたが(行くと必ず銅像の前で記念撮影するのは定番の行動ですね)、ところが歳三関連の遺品などもあったとは全く知りませんでした。

丈六不動三尊像を中心にたくさんの文化財を収蔵・展示する「奥殿」というところがあります。拝観料大人300円です。(月曜日は休館ですからご注意を)
この館内には、とても立派な重要文化財にもなっている不動像があるのですが、ここに土方歳三の直筆の書状など新選組関連品数点が展示されていたんです。
全く知らなかったなあ。もっとも期間限定なのかも知れませんので、訪れるときは確認したほうがいいかも知れませんね。

私は不動明王像が好きなんですが、高幡不動のお不動様、なかなかのものです。
想定外のところで歳三に出合えてちょっと得した気分になった一日でした。

高幡不動尊金剛寺公式サイト

fudo  
Posted by ikusanin at 12:13

2005年10月08日

武士の一分(いちぶん)

来秋公開される藤沢周平原作、山田洋次監督作品「武士の一分」をご存知ですか?
主演はSMAPの木村拓哉君です。

アイドルの主演映画を映画館に観に行ったことが一度もない私ですが、この映画は観に行かなければいけません。
「武士の一分」というタイトルを聞いた瞬間に、単純な私はコロッとやられました。
こういうストレートなタイトル・コンセプトに弱いんです。私は。

この映画は、邦画として22年ぶりの米アカデミー外国語映画賞ノミネートされた「たそがれ清兵衛」、ベルリン映画祭コンペティション出品作品「隠し剣 鬼の爪」に続く、藤沢時代劇3部作の締めくくりという位置づけの作品です。
原作は「隠し剣秋風抄」に収録されている「盲目剣谺(こだま)返し」。
まだ読んだことがないのですが、公開まで読まないでおこうと思います。

公開まで1年もありますが、ちょっと期待です。
主演以外のキャストがまだ発表されていないようですが、脇役がポイントですね。

山田監督ですから、観終わった後に心に爽やかな風が吹くような、きっとそんな
映画をつくってくれることでしょう。
乞うご期待!

隠し剣秋風抄
  
Posted by ikusanin at 12:37

2005年10月01日

明智十兵衛光秀について考える

光秀は裏切り者です。
主君の寝首をかいたわけですから、誰がなんと云おうと間違いありません。

ただ・・・。
私は最近、光秀に関して色々と調べています。
本能寺の変だけにしぼって見ていくと、光秀の動機には大別して4つの見方
があるようです。
1,怨恨説
2,野望説
3,面目説
4,黒幕説
上記の4つは歴史家、つまりは歴史のプロが推測した動機です。
何故なら、光秀がどうして本能寺の変を起こしたのか、光秀の動機に関する
証拠・証言の類が残っていないからです。ですから、いわゆる状況証拠を
もとに歴史家が色々と推論をしているわけです。
歴史というのはそういうものです。スカスカの隙間だらけ。だからこそ面白い
歴史小説が生まれる土壌になるわけです。

そこで光秀のことを調べていたある日、ひらめいたんです。
『もしかしたら、光秀は○○のために信長を討ったのではないか・・・』
前述の4つの動機にしっくりいっていなかっただけに、ピンとくるものが
ありました。それからその仮説をもとに逆説的に資料を見ていくと、様々な
状況証拠という「点」が「線」につながっていきました。

もちろん、素人の勝手な思いつき(妄想ともいう)ですから、この場で声高に
云うつもりはありません。
光秀を主人公にした小説は数多くありますが、「裏切り者」か「英雄」かその
どちらかの視点から書かれているのがほとんどですが、私には第三の視点が
あるような気がしてなりません。

私は本来、光秀のような侍は好きではありません。
しかし、知れば知るほど光秀には何か異質な魅力があるように思えてきたのです。
近頃そういう結論に至りました。

もう少し調べてみようと思います。  
Posted by ikusanin at 11:19