2006年01月29日

2006年第一弾商品新発売

2006年の新商品第一弾は、尼子十勇士・山中鹿之介の三日月兜をモデルにした
キャップ(帽子)です。

昨年は、Tシャツ、ロングTシャツ、バスタオルを発売させて頂きましたが、
今年はそれ以外の新商品も企画していきます。
そして第一弾に選んだのが、キャップ(帽子)です。戦国武将の兜のデザイン、
特に立物(たてもの)をキャップにデザインしていきます。

尼子十勇士の一人である山中鹿之介は、主家尼子氏復興を悲願として、一生を賭け
た武将で、不屈の闘将といわれています。その鹿之助所用の三日月の立物がついた
三日月兜をイメージしたのが、本日新発売になりました「三日月キャップ」です。

今後続々新商品をリリースします。どうぞご期待下さい。


Tシャツ8  
Posted by ikusanin at 13:28

2006年01月21日

常山紀談

常山紀談 湯浅常山

book-jozan

本書は、戦国武士の節義を顕彰しようと戦国時代から近世初頭にいたる時期の武士の逸話を700あまり収めた書です。1739年(元文4)刊行。名将の面目躍如たるこの歴史物語は,平明な文章も相俟って,幕末から明治にかけて広く読みつがれました。著者は岡山藩士で、藩の奉行を歴任し、家老格にまでなった漢詩人の湯浅常山(1708‐1781)


多くの歴史小説の資料、タネ本になっている本です。
私が所蔵しているのは、明治31年に発行されたものです。最近では、岩波文庫から
1988年に再版されましたが、残念ながら今では絶版になっていますので、購入する
には古書しかないでしょう。

700あまりのエピソードが収録されていますので、興味深い逸話が数多く掲載されて
います。例えば、隆慶一郎+原哲夫で一躍有名になった、前田慶次郎や島左近の記述
も僅かならが見当たります。慶次郎が末森城の合戦に参じた記述。
三成が左近を自分の禄の半分で召抱えた記述です。

■前田利家末森城後卷合戰の事
〜略 村井不破先陣、原隱岐前田叉次郎片山内膳二陣、田野村三郎四郎
青山與兵衞近藤善左衞門前田慶次郎押續く 〜略

■石田三成が事
〜略 水口四萬石与へられる後、三成に人数多招きたらんと問れしに、島左近一人
呼び出し候と申す。秀吉、それは世に聞ゆる者也、汝が許に小禄にていかで奉公
すべきといはれしかば三成、禄の半分を分ち二萬石與へ候と答ふ。秀吉聞て、
君臣の禄相同じといふ事むかしより聞きも傳へず。いかさまにも、其志なら
ではも汝には仕えじ。ゆゆしくも計ひたるかなと深く感ぜられ、島を呼び出して
手づから羽織を與えて、是より三成に能く心を合はせよといはれけり。
三成佐和山を賜はりたる時、島に碌増與ふべきよしいひけれども、禄更に不足にも
候はず。他の人々に賜はり候へと辞しけり。左近が父もと室町将軍家に仕へ、
左近江州高宮の傍にかひなきさまにて隠れ居たりしを三成が招き出しけるなり。

SAMURAIYAで1/29にリリースする新商品のモデル武将の記述もあります。

■尼子十勇士
尼子家十勇士と世に唱へるは山中鹿之介、薮原茨之介、五月早苗之介、
上田稲葉之助、尤道理之助、早川鮎之助、川岸柳之助、井筒女之助、
阿波鳴戸之助、破骨障子之助なり

本書は歴史書としてよりも、歴史読み物としてとても面白い一冊です。
戦国武将好きな人におすすめです。  
Posted by ikusanin at 11:21

2006年01月14日

年末年始の時代劇2本の感想

放送から時間が経っていますので、今更ですが一応一言モノ申す。

まず「風林火山」から。
このドラマは信玄の参謀・山本勘助が主人公です。
しかし、2時間半ほどの放送時間の中で、3つの大きなテーマがありました。
一つは、中心となる信玄と勘助との主従の関係。二つ目は信玄・勘助と側室たち
女性との関係。そして最後が川中島での謙信とのいくさ。
2時間そこそこの短い時間で3つのテーマを描くのは無理です。
結果的に、3つ共掘り下げ方が浅くなっていました。特に川中島の戦いなどは、
ただ主人公の勘助が死ぬ場所、というだけの描かれ方のためか、20分ほどの
短い時間しかありませんでした。
毎年テレビ東京が昼から夜まで長時間にわたり放送する時代劇や、連続ドラマ
ならテーマが複数あっても表現できますが、この「風林火山」は消化不良に
終わりました。
テーマを一つに絞り、もっと深くまで人間模様を掘り下げるべきだったと思います。
それが私の感想です。

次に「新選組!! 土方歳三 最期の一日」。
三谷さんらしく、面白いエンターテーメントになっていたと思います。
細かな演出に気がまわっていたというか、本人が『「燃えよ剣」の呪縛から逃れる
のが大変でした』と語っている通り、「変えよう」という工夫が伺えました。
土方が最後の戦いに向かう際、近藤の遺品である新選組のハッピの片袖を
鉢巻にするあたりは、さすがに「うまいっ」と思いました。
何より良かったのが、三谷さんがインタビューで『男たちの真剣なやりとりに
終始するので、正月から男くさい、絵的には華やかではないシーンが続きます・・・』
と答えていましたが、男だけだったのが良かったです。土方をリアルに描くなら
女性はいりません。もっとも、「燃えよ剣」でのお雪とのロマンスは、まったくの
創作ながら秀逸でしたが。

俳優の山本君の洋装は、本当に土方に似ていました。土方本人におそらく
あったであろう底光りするような迫力までは表現されていませんでしたが、
そこまで期待するのは無理ってもんですよね。
「新選組!!」の全体を通しての感想は、一言「好」です。
ただ、1点だけ気になるところがありました。

土方が、降伏しようとする榎本に抗議にいった際、発した一言。
「だったら俺はどうすればいい!」と榎本に絶叫するシーンがありました。
このせりふは土方には似合わない。
奇しくも、「燃えよ剣」で沖田が土方に向かって、「新選組はこの先、どうなるの
でしょう」と尋ねた場面で、土方は答えます。「どうなるとは男の思案ではない。
婦女子のいうことだ。おとことは、どうする、ということ以外に思案はないぞ」
と言って、最後の一人になっても闘い抜く決意を語る名シーンがあります。
まったく対極のせりふです。
三谷さんが、「燃えよ剣」のこのシーンとわざと対比させるように、あえて描いた
といたら、恐るべし。そうでないのなら、×です。
土方が榎本に「どうしたらいい?」などと訊くのはありえないでしょう。
ドラマではその後、土方が榎本の考えに傾いていきます。
土方と榎本では価値観そのものが違っていたので、最後まで共感することは
なかったでしょう。

近藤と土方の「死」は対照的ですが、やはり歴史時代劇は、宿命ともいえる
「死」によって完結する。その”死に様”をどう描くかがポイントだと思います。

思い出されるのは、映画「ラストサムライ」です。上映当時もちろん映画館に
観に行きました。
「ラストサムライ」は、最後の最後で致命的なことをやってしまいました。
トム・クルーズが生き残ってしまったことです。そればかりか、小雪の待つ村に
帰ることを想起させるシーンで終わりました。渡辺謙、真田広之ら味方が
全員討死したのに一人生き残っちゃあいけません。
それは武士道ではないでしょう。

ちょっと話が横道にそれましたが、「新選組!!」は、全体的には良かったです。
私はこういう硬派な時代劇が好きです。  
Posted by ikusanin at 13:25