---------------------------------------------------------------------
内容(「BOOK」データベースより)
昔から人間の性格には風土の影響があると考えられたようだ。この二書は、日本
60余州を国別にあげ、各国の地勢とともに人情・風俗・気質を述べたもの。
---------------------------------------------------------------------
「人国記」は著者・成立年代は不明ですが、江戸時代以前の書物のようです。
その後、江戸時代初期に「新人国記」が刊行されています。
日本国内の土地々に住む人々の気質が描かれています。
しかし本書を読んだ人の多くはムッとするかもしれません。
何故ならとにかく書かれていることが辛辣だからです。
私の出身は武蔵国、実家は越後国です。
幸いなことに武蔵国と越後国に関しては比較的好意的な論評が多いのでホッとしま
した。
例えば武蔵国は、
「武蔵の国の風俗、闊達にして気広し。〜中略〜 この国風は、最も潔き風俗なり。
次に気広きを以って驕る気強し」
越後国は、
「越後の国の風俗、千人に九百人は、人に負ける事を嫌ひて、勝つ事を好み仮初
にも勇を嗜み、痛きこといふことをば痒きと云ふ。」
ところが国によってはひどい書き様です。
例えばある国は、
「○○の国の風俗は、偽りばかりにて実ある人稀なりと知るべし。」
とか
「○○の国の風俗は、不律儀第一にて、陽気甚だ卑しく、上としては下を貪り、下は
上を侮り、法令を入れずして、更に言語に絶えたり。」
挙句の果てには、
「○○の国の風俗は、多くは気質に清の内の濁を得たる人多くして、その清濁流通
することなくして邪気甚だしく、傍若無人にして、常に業とする事とては、辻切・強盗
の類にて少しも恥づる事なく・・・」
またある国も
「○○の国の風俗は、形の如く然るべからずして、ただ盗賊多くして、夜討・押込・
辻切等をして、その悪事顕はれ、罪科に行はるるといへども、恥辱ともかつて
思わず。」
随分な言われ様です。
これを読んだ人は気を悪くするでしょう。
まあ多少の参考にはなるかもしれません。
「人間の心理」に興味がある方は一度読んでみるのも面白いかもしれません。
ただし、気分を害しても責任は取れませんので、あしからず。


